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ネットでミーティングをしたり、ネットで友達とお話ししたり、そしてずいぶん前からですが、今では自分の家の快適な環境に居ながらオンラインで好きなものをほとんど購入することができるようになりました。しかし、オンラインでの語学学習について誰かに聞いてみると表情が変わってきます。あなたは本当にオンラインで語学を学ぶことができますか?
私自信も2003年頃からオンラインコースを受講していますが、その間に状況は大きく変化しました。当時はすべてBlackboardシステム経由で行われていて、教授が設定した特定の課題についてクラスメートとチャットできるオンラインフォーラムがありました。その教授からも少しはフィードバックをもらっていましたが、ほとんどの場合はたくさんの本を読んでの独学でした。当時はオンラインで語学を学ぶことができたかどうか自信はありません。しかし、今はだいぶ状況が変わってきていて、最近の技術のおかげでかなり違った体験ができるようになりました。
ここでは、英語やその他の言語をオンラインで勉強しようと考えている方へのアドバイスをさせていただきます。
また、このブログはPhilipが書いた記事を日本語訳したものです。英語原文を以下のリンクからダウンロードできますので、自主学習に読んでみてくださいね!
コミュニティの一員であること:講師、スタッフとの交流
何かを学ぶ上で最も重要なことは、コミュニティの一員になることと、専門家からのサポートであろうと思われます。オンライン授業では、Zoom、Skype、Google Classroomsを介して先生との対話も重要ですが、それ以外にもコミュニケーションする上で幾つかののポイントがあります。
学校のスタッフと知り合いになりましょう
定期的にオン ラインでのミーティングを予定に入れ、スタッフがどんな人であるか、彼らの専門分野は何か、そしてどのようにあなたの役に立つことができるのかを知ることができます。懸念に思うことを話したり、質問したり、アドバイスを受けたりする機会をできるだけ頻繁に持つことは本当に重要です。些細な問題でも、スタッフと話す機会があればすぐに解決できますが、ネット上でスタッフとの交流がなく、週に一度の講師とのレッスンだけだと、これらの問題が積み重なって、より大きな不満や不安感を生むこともあります。
授業時間外に先生と会う
あらためて言いますが、あなたは必要とするだけのサポートを受けていると感じるべきです。多くの場合、教師はレッスンの中で達成したい特定の目標の一式を持っており、そのレッスンの間に余計な質問で先生を悩ませることをしてはだめなように感じているかもしれません。
また、オンラインのグループ授業の場合、他の生徒の前で聞くのが恥ずかしいかもしれません。実際に通学している学校であれば、授業以外の時間に先生と5分間話すことも簡単にできますが、オンラインではそれができません。ですので、そうする機会を作らなければなりません。
学校は、学生のためのカウンセリングセッションやコンサルテーションの時間のような形で、学生のために提供するべきです。そこでは、毎週一定の時間、教師がオンラインで対応できるようになっていて、学生がオンラインで立ち寄って、彼らが悩んでいることについて10分ほどチャットすることができるのです。
言語を学ぶことはとても楽しいことですが、一方では常にいろんな疑問があり、それをできるだけ早く解決できるようにしておかなければなりません。そうして答えや解決策を見つけることができ、次の課題に取り組むことができるのです。
書く事の管理
言語を効果的かつ効率的に学習するうえで大変重要な側面は、できるだけ多くの文章を書くことです。毎日日記を書くことから架空の物語を書いたりすることや、プレゼンテーションの準備をしたりと、書くという行為は、最近習得した言語をより早く補強し、次の学習につなげることができます。
しかし、もしあなたが実際の教室に居ない場合、先生はどのようにしてあなたの書いたものを読んで採点することができるのでしょうか?
これを行うための最も迅速で便利な方法の一つは、Googleドキュメントを介して行うことです。Googleアカウントを持っていれば、Googleドキュメントにアクセスして、作成した作品を誰とでも共有することができます。
ドキュメントの作成方法
・ブラウザでGoogleドキュメントを開く
・新しいドキュメント作成を開く
・課題を書いてください (自動的に保存されます)
・ページの右上に共有ボタンが表示されます。それをクリックするとシェアオプションが表示されます。
共有オプションは、
1)インターネット上の誰もがこのリンクを 表示することができます(プライバシーを確保したい場合は良いオプションではありません!)
2)追加された人だけがこのリンクで開くことができます。
・オプション2を選択してください。先生のメールアドレスを確認し、リンクを送信してください。
・写真のように、あなたの先生を編集者にしてください。そうでなければ、先生がコメントを追加することはできません。
・授業中に資料を開いて共有することで、二人が同時に閲覧し、二人で話し合いたいことがあればできるようになります。
多彩なオンライン・対話授業と教材
語学学習を始めたばかりの方、全くの初心者の方、数年の経験がある方であっても、効果的かつ効率的に語学を習得するためには、様々な授業方法や教材が必要になります。週に1時間ほど誰かと話すだけで言語を学ぶというのは、毎週1時間壁にボールをぶつけてバックハンドの練習をするだけでテニスを学ぶようなものだと思います。
私たちの脳は効果的な学習のために多様性を必要としています。そのためにはオンラインスクールは幅広いオンライン用の指導方法や教材を提供する必要があります。総合的な学習とは、スピーキングの学習をリーディング、ライティング、リスニングの学習と組み合わせて実行することを意味し、同様に発音、語彙や文法にも重点を置いて学習します。あなたの学校では、次のようなことを実行していますか。
総合的なビデオワーク
関連する語彙の学習、ビデオの話題についての議論、ビデオを観てその内容について議論し、さらにその内容に関連する具体的な質問に答えます。最後に宿題として、ビデオの内容の要約を書いていきます。
研究プロジェクト
- 項目を増やすには
- 先生やクラスメートと研究内容について話し合い、適切なプレゼンテーション形式にまとめる方法を話し合う
- 自宅でこれらを実行する
- 次回の授業で先生やクラスメートにプレゼンテーションをする
- 最後に、質問や感想等を聞く機会を設ける
これは、仕事でプレゼンテーションを作成する方法と非常によく似ています。特に最近ではオンラインでの仕事が増えており、多くの人が実際のオフィススペースではなく、ますますオンラインで仕事をする傾向にあります。
オンラインクイズ
先生や他の学生と実際に教室にいるわけではないので、オンライン体験は非常に孤立感を感じることもあるでしょう。たしかにあなたが本来の教室で行うのと同じように人々と交流する機会は無いでしょう。それだけに、あなたのモチベーションを維持するためには、よりエキサイティングで楽しい何かが必要であり、楽しいゲームや様々なクイズの提供が不可欠です。それはまた、基本的な双方向だけの会話の形式から、あなたがオンラインで経験する相互作用のあり方を変えます。つまりそれによって、あなたは学生として、質問を読み、議論し、答えを入力し、フィードバックを得るためにPCを使用するようになることで、より広い相互作用を起こすように変わります。
これらの作業は携帯電話よりPCでしたくなると思います。というのは、単語やフレーズを入力する必要があり、それを携帯電話で行うにはかなり不便だと思われるからです。
このような多様性と総合作用の変化は、学習していることを脳に定着させるために不可欠です。授業のペースや学習方法の幅が狭すぎると何かを学ぶことが難しくなります、つまり、学習方法に変化が少なかったり教材が少ないと学習自体が退屈なものになる可能性が高くなります。みなさんも脳のスイッチが切れる時をご存じだと思います。
勉強スペース、インターネット環境、腰痛対策
実際学校に来て勉強することとオンラインで勉強することの間にある違いは、勉強する場所そのものです。学校は学習環境として設計されており、気持ちの上でも一度教室に入れば集中できますし学習する準備ができます。この環境を自宅で再現する必要があります。
あなたが勉強するときは、いつでもあなたの パソコンや本など が配置され、すべての準備ができている部屋を持つ余裕があれば最高です。しかし、リビングや寝室で勉強しなければならないことも珍しくありません。
・必要なときにすぐに取り出せるように、語学学習教材を十分な大きさの箱にまとめて入れておくようにしましょう。
・ペンやノート、予備の紙が見つからないことは、あなたのフラストレーションを増大させ、集中力を低下させてしまいます。そうして思うように勉強ができず、それが上達に時間がかかる原因だと気づかないと、あまりに早く、そして不必要に諦めてしまったりすることがあるかもしれません。
・照明:お部屋に明るい照明がない場合は、他の資料と一緒にボックスに収納できる小さなデスクランプを購入してみてください。不十分な照明だと読書がしづらく、眠くなってしまいますし、おそらく……眠りに落ちるでしょうね。
・携帯電話で語学の授業を受けるのはよくありません。インターネットにアクセスできないからといって、携帯電話を使って授業を受けようとする大学生をたくさん見てきました。携帯電話では画面に表示されている内容をほとんど読むことができず、会話以外のことをするのははほとんど不可能に近いです。特に、先生が他のウェブサイトを使って何か楽しい授業を計画している場合は良くないでしょう。あなたが他の学生と一緒にオンライン資料を使って作業する必要がある場合だと、あなたのチームをガッカリさせることになるでしょう。
・インターネット接続:私の家では、書斎がインターネットルーターからやや離れているので、wifiの中継器を使っているのですが、これが素晴らしいのです。これが無ければ接続は不十分ですし、私のオンラインレッスンは接続不良で毎回中断していたことでしょうね。
腰痛対策
ここでの最後の問題は腰痛です。普通の教室であれば、長時間座っていると腰が悪くなる人がいることを先生は知っているはずなので、先生は全員に定期的に立ち上がってもらい、クラス内を動き回ってもらい、ペアで話したり、質問をしたりしています。長時間ネットをしている場合は、以下のようなことをする必要があります。
・肩や背中が前かがみにならないように、PCの高さを十分に確保する。
・実際に授業を受けながら立ち上がることができるように PC を置ける場所を見つけてみてください。私は本棚の一つの棚にPCを置いて立ち上がる。私は自分が教えている間これを頻繁に行います。これをやっていると、しばらくすると足が疲れてくることがありますが、腰痛とは比べ物になりません。
マンツーマンかグループレッスンか
多くの人がオンライン学習というと、先生とマンツーマンで勉強することだと思いがちです。マンツーマンレッスンとグループレッスンにはそれぞれにメリットとデメリットがあります。どちらが良いかはみなさんご自身の性格と、レッスンに何を求めるかによります。
マンツーマンレッスン
長所
- 自分のタイミングで先生に質問できる
- 自分の興味のあることだけを話すことができる
- 先生は、あなたの進捗具合と言語発達に関連する全てのことに注意を注ぐことができる
- あなたのスケジュールに柔軟性を持たすことができる
- 少し内気だとか、人前で話すのが恥ずかしいという方も安心して授業に臨める
短所
しかし、いくつかの欠点もあります。特に重要なことは、通常は1対1で同じ人とビジネスを行うことはありません。通常、あなたは多くの異なる人々と仕事をしているので、誰と話すかによっていくつかの異なる方法で自分自身を表現できることが重要です。また、あなた自身が様々なアクセントや英語のスタイルを理解できることが重要です。
先生は先生自身の英語を皆さんが理解できるように合してくれている可能性が高いという点にも注意が必要です。これはクラスのためにもなりますし、生徒が恥ずかしい思いをさせたりやる気をなくしたりすることを避けることができますが、一方で、現実世界で人と接するための準備にはなりません。
グループレッスン
長所
- グループレッスンは実社会のより現実的な側面がある、さまざまな人との交渉や理解ができる。
- さまざまな人に理解してもらうために、いろんな形で自分を表現ができるように実践練習ができる。
仲間の前で英語を使わなければならないので、自信が持てるようになります。先生は必然的にあなたの英語に慣れてしまい、あなたが間違っても気づかなくなります。 一方、クラスメートは、通常そのようなことができないので、もし彼らが何かを理解できないと、授業の課題を完了することができなくなり、それがあなたの英語の正確さとスピーキングの技術を向上させる必要性を目立たせます。
短所
明らかに、あなたが生まれつき人見知りであれば、グループレッスンでは緊張するでしょう。逆に、すでに英語に自信があり、特定の分野やスキルだけを磨きたいと思っている場合もあるでしょう。また、日々忙しくしている場合は、柔軟なレッスンスケジュールが必要になる場合もあるでしょう。
オンライン学習はここ数年でかなりの進歩を遂げており、実際の学校で勉強することのメリットは確かにありますが、忙しい方や都合の悪い方は、今ではオンラインでの授業はとてもやりがいがあり、普通の学校で勉強するのと本質的には何も変わりません。