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IELTSの受験生の中には「IELTS試験の過去問が気になる」方や「過去問を使ってどうやって勉強したいいのか興味がある」方がいらっしゃると思います。
今回の記事では「IELTS 公式問題集(アイエルツ過去問)の効果的な使い方」について解説していきます。
IELTS公式問題集とは
IELTS公式問題集とはIELTSの問題を作成している団体によってつくられた『Cambridge University Press』出版の公式問題集で、2020年現在はバージョン15が最新版です。新しいものほど数字が大きくなっています。
バージョン11からは試験に合わせてAcademic(アカデミック)と General(ジェネラル)に分けられました。試験4回分の問題が掲載されています。
公式問題集は過去問ではないのか?
以前は出題されていたこともありますが、最近の問題集は過去に出題された問題は入っていません。
なぜ公式問題集が必要なのか
実際のIELTS試験を作成している団体が作成しており、問題の傾向をつかむことができるからです。他の出版社から出ている模擬問題集もありますが、より本試験に近い問題の方が今の実力を理解しやすいといえるでしょう。
どのような人に向いているか
IELTSを受験するすべての人に必須の問題集です。IELTS対策スクールでも使われていますし、独学の人も通信販売などによって購入しています。
どこで買えるのか
公式問題集は、輸入書籍を販売している大きな書店の語学コーナーに置いてあります。また『楽天』や『Amazon』で買うこともできます。
問題集には音声が付いているもの(With Audio)と付いていないものがありますが、リスニングのために音声ありを手に入れることをおすすめします。
購入するときは最新のものからにすると良いでしょう。最近のトレンドを問題から読み取ることができます。2、3冊買いそろえれば問題ありません。
公式問題集の特徴
実は公式問題集には解説がありません。リスニング、リーディング問題は解答を見て自己採点することができますが、ライティング、スピーキング問題は模範解答を見ても自己採点がしにくいでしょう。
オンライン英会話や英作文添削サービスを合わせて使い、どの科目でもスコアが取れるようにする必要があります。また分からない単語が出たときに調べるための単語本が必要です。
公式問題集での学習方法
1度は通して1回分の模擬試験をやってみると良いです。その後自分にとっての課題を見つけて、対策を取っていきましょう。
リスニング問題
リスニング問題は自己採点し、正解した数によるアドバイスが何問正解したか確認しておきましょう。
1.音声を聞き始める前に、ざっと答案用紙を見渡す
音声を聞くより先に、答案用紙を見てから問題を解きます。そしてどんな単語が入るかを推測しましょう。例えば£が答案用紙の空欄の前に来ている場合は、音声の中で金額について話している部分に集中すれば良いということが事前に分かります。
2.音声を聞く
音声を聞きながら答えを探します。音声は一度しか流れないので、スペルが出てこないときはカタカナなどで書きとめておき、聞き終わってから英語に直しましょう。
3.解答を確認し、間違えた原因を探す
まずは正解と見比べて、どのくらい正解していたのかを確認します。次になぜ間違えたのかを分析しましょう。「聞き取れなかった」「スペルを間違えた」「勘違い」したのかなどです。
おすすめの対策おすすめのリスニング問題を使った勉強は、シャドーイング(音声を聞きながら追いかけて話す)です。シャドーイングを行うと、リスニング力だけでなくスピーキング力も上がるので、ぜひ挑戦しましょう。
リーディング問題
リーディング問題も自己採点し、正解した数によるアドバイスが何問正解したか確認しておきましょう。
1.まず問題にざっと目を通す
1時間で3つのパートに分けられた問題を解きます。問題を見ながら解きやすい問題を探しましょう。ペーパー試験では問題文に書き込むことができるので、重要そうなワードに印を付けておきます。
2.時間を計って問題を解く
1つのパートだけに偏らないよう、時間を計って順番に解きます。文章にも印を付けていきましょう。
3.解答を確認し、分からなかった単語の意味を調べる
まずは正解と見比べて、どのくらい正解していたのかを確認します。次に分からなかった単語を調べましょう。3,000単語程度は理解できるようにしたので、試験のために1冊は英単語集を購入されることをおすすめします。ただし、どれだけ対策しても分からない単語がでてくるのが本試験です。わからなかった単語をすべて理解しようとせず、英単語集に出てくる単語程度にしておきましょう。
おすすめの対策
おすすめのリーディング問題を使った勉強はどの文章が解答に導くために重要な文章かを探すことです(「NOT GIVEN(該当なし)」に関する情報以外は問題文に記載されています)。大事な情報は異なる単語で言い換えをしていることが多いので、似ている意味の単語を合わせて覚えると良いでしょう。
ライティング問題
ライティング問題は公式問題集の模範解答では対策がしづらいです。作文の採点サービスを使って添削してもらいましょう。
1.問題を読んで構成を考える
1時間で2種類の文章を書く必要があります。途中で大きく内容を変更することは時間の都合で難しいため、書き始める前に5~10分程度使って校正を決めておきましょう。
2.時間を計って文章を書く
1時間でタスク1とタスク2の文章を完成させます。記入すべき文章の量が違うので、
タスク1には15分、タスク2には35分程度使うと良いでしょう。
3.模範解答を読む
どのような文章が書かれているか、参考に読みます。音読してみて読めないものがあれば、調べてみると良いでしょう。音読することで、目と耳でどのような文章を書くと良いかに慣れることができますし、スピーキング問題の対策にもなります。
スピーキング問題
スピーキング問題は公式問題集に解答がありません。オンライン英会話などを使って内容を確認してもらいましょう。
1.問題を読んでもらう
英語の講師に問題を読んでもらいます。試験では会話がレコーディングされるので、緊張感を持てるよう別の人に読んでもらうと良いでしょう。
2.質問を聞いて答える
質問を聞いたら、なるべく間が空かないように話します。聞き取れなかったときには聞き返しますが、同じ聞き方もいくつかバリエーションを用紙しておくと良いでしょう。また英語で答えやすい意見を話す練習をすることをおすすめします。例えば毎日朝食を食べるべきか尋ねられたときに「食べたほうがいい理由」と「食べなくていい理由」のどちらが話しやすいかを考えるといった具合です。
3.フィードバックをもらう
3.フィードバックをもらい、間違えたところを直して話す練習をします。何度か繰り返し同じ内容を話すことで、試験で聞かれたときにきちんと答えられるようにしておきましょう。質問内容は日常会話が多いので、普段から自分のことを英語で話せるようにしておくと良いです。
まとめ
今回はIELTS公式問題集について解説してきました。
IELTSは1回の受験料が高いですが、英語4技能すべての実力を正確にあらわすことができる試験です。公式問題集を使いこなして、希望のスコアを手に入れましょう。
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